2024/12/18 08:30

【知ってる?】合理的配慮

「合理的配慮」ってご存じですか?

学校がどこまでサポート体制を取ることができるのか。その考えの指針になるのが合理的配慮です。

合理的配慮についてご紹介します!

 

合理的配慮の定義は?

「合理的配慮」とは、

「障害のある子どもが、他の子どもと平等に「教育を受ける権利」を享有・行使することを確保するために、学校の設置者及び学校が必要かつ適当な変更・調整を行うことであり、障害のある子どもに対し、その状況に応じて、学校教育を受ける場合に個別に必要とされるもの」であり、「学校の設置者及び学校に対して、体制面、財政面において、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」

(引用「3.障害のある子どもが十分に教育を受けられるための合理的配慮及びその基礎となる環境整備」文部科学省)

とされています。

令和6年4月1日からこの合理的配慮の提供が義務化され、

行政機関や事業者が行わなければならなくなりました。

具体的に言うと、

・「社会的な障壁を取り除いてほしい」との意思表示があった際に、
・その実施の負担が過度な負担にならない時に、
・必要な配慮を行わなければならない。

ということです。

学校現場においては、

①追加教員・支援員の配置
②施設や機材の配備
③個別の教育支援計画や指導計画に応じた教育課程の編成や教材の配慮

が考えられます。

教員を追加で配置したり、

施設を増設したりというのはすぐに行う事は難しいと言わざるを得ません。

また、過度な負担とされるかもしれません。

学校で実際にできる合理的配慮について以下に述べてみます。


学校で出来る合理的配慮とは?

①黒板の文字を書き写すことが困難なお子様に、タブレット端末等で撮影してよいことにする。

②食べ物に関する敏感さが見られるお子様に、特定のおかずを除去し給食を提供した。

③指定された体操服を着ると、ちくちくするような感覚があったため、別の衣類を着ることを認めた。

④学習に相当な遅れが認められたため、個別の宿題を課した。

など、お子さまに合わせた配慮が行われます。

これらの配慮はすべて保護者の方との合意があってから実施されます。


どんな合理的配慮がお子さまに適切なのか。

共に考え、より良い手段を見つけられればと思います!

お気軽にご相談ください!