今回は、そんな「場面緘黙(ばめんかんもく)」を抱えるお子様への理解と、今日からできる温かなサポートについて、児童福祉の視点からお伝えします。決して一人で悩まないでください。私たちは、あなたとお子様の歩みを支える伴走者です。
場面緘黙とは?「話さない」のではなく「話せない」状態
場面緘黙とは、決してわがままや反抗ではありません。「声を出す器官に問題はなく、話す力はある」にもかかわらず、学校などの特定の場面で「話せなくなってしまう」状態を指します。
主な原因は「強い不安」
かつては「わがままな子」と誤解されることもありましたが、現在ではその根底に強い「不安」があることが分かっています。新しい環境や、人からの注目に対して、体がすくんでしまうほど緊張しているのです。
- 学校園での兆候:学習能力は十分にあるのに、言葉だけが発せられない。
- 家庭での様子:特定の家族とはリラックスして、驚くほど活発に話せるケースが多い。
やってしまいがちな「NG対応」と、心の安心を守る「OK対応」
良かれと思ってしたことが、逆効果になってしまうこともあります。まずは、お子様の「安心感」を最優先にするためのポイントを整理しましょう。
避けてほしい「NG対応」
- 話すことを無理強いする:プレッシャーが不安を増長させ、さらに声が出にくくなります。
- 周りの注目を集める:「ほら、お喋りしてみて」と注目を浴びせるのは、緘黙のお子様にとって最も苦手なシチュエーションです。
大切にしたい「OK対応」
- 不安を取り除くことを基本に:まずは「話さなくてもここにいていいんだ」という安心感を与えます。
- 大人が代弁してあげる:無理に答えを待たず、「〇〇だよね」と大人が気持ちを代弁(後押し)してあげても大丈夫です。
- 放置せず「伴走」する:「話さなくていいよ」と突き放すのではなく、「今は話せなくても、あなたの味方だよ」というサインを送り続けましょう。
児童福祉の専門家と一緒に、一歩ずつ進みませんか?
場面緘黙の改善には、ご家庭だけでなく、学校や専門機関との連携が欠かせません。早期に適切な支援を受けることで、お子様は「自分は自分のままでいいんだ」という自信を取り戻し、少しずつ外の世界でも自分を表現できるようになっていきます。

