2026/03/08 12:00

「お箸がうまく使えない」「ボタン留めに時間がかかる」……。【療育コラム】

 

「お箸がうまく使えない」「ボタン留めに時間がかかる」……。
日々、お子様と向き合う中で、周りの子と比べて「うちの子、少し手先が不器用かな?」と不安を感じることはありませんか?

一生懸命練習しているのに、なかなか上手くいかない。そんなお子様の姿を見て、もどかしさを感じたり、つい「もっとしっかり持って!」と声を荒らげてしまったり……。 子育てに正解がないからこそ、保護者の皆様の悩みは尽きないものです。

本日は、教育・福祉の現場で多くの子どもたちをサポートしてきた株式会社PORTが、「手先が不器用な子への適切なアプローチ」について解説します。 大切なのは、決して無理をさせず、スモールステップで「できた!」の自信を育むことです。

1. 意外な近道?「全身の運動」が手先の器用さを育てる

「手先を器用にするには、手元の訓練をしなければ」と考えがちですが、実は発達には順番があります。 「粗大運動(全身を動かす力)」が安定して初めて、「微細運動(手先の細かい力)」が発達してくるのです。

「椅子にじっと座っていられない」「姿勢が崩れやすい」といった様子はありませんか?
土台となる体幹や肩周りの力が弱いと、指先にまで意識や力を集中させることが難しくなります。

公園遊びは最高のトレーニング

手先のトレーニングとして特におすすめなのが、意外にも公園の遊具です。

  • てつぼう: ギュッと握ることで、手のひらの感覚を養い、握力を育てます。
  • ブランコ: 揺れる中でバランスを取ることで、体幹と「踏ん張る力」を養います。

遠回りに思えるかもしれませんが、全身を使って楽しく遊ぶことが、結果として鉛筆やお箸を上手に扱うための「土台」を作ってくれます。

2. スモールステップで「できた!」を積み重ねる

はさみやお箸の練習をするとき、いきなり「完成形」を求めていませんか? 習得が難しい場合は、動作を一つずつ「分解」して教えてあげましょう。

たとえば「はさみ」なら……
1. まずは「開いて・閉じる」動きだけを練習する
2. 1回だけチョキンと切れる細い紙を切る
3. 長い直線を切る
4. 曲線を切る

このように、ステップを細かく分けることで、お子様は「自分にもできるんだ!」という達成感を得やすくなります。 「できない経験」を繰り返すよりも、「できる経験」を一つずつ増やすことが、お子様の意欲を支える鍵となります。

3. 無理をさせない「補助具」という選択肢

どれだけ頑張っても、今はどうしても苦手……という場合もあります。 そんな時は、便利な補助具(福祉用具)を積極的に活用しましょう。

お箸であればトレーニング箸、鉛筆であれば持ち手を補助するグリップ、定規であれば滑り止め付きのもの。 「道具に頼るのは甘えではないか?」と心配される保護者の方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。

道具を使うことで「自分でできた!」という喜びを感じられることの方が、お子様の心の成長にとっては何倍も価値があるのです。 成長に合わせて、少しずつ道具を外していけば大丈夫。まずは自信を持つことから始めましょう。

4. ひとりで悩まず、プロに相談を

子育ては、毎日が試行錯誤の連続です。特に発達に関することは、周りに相談できず孤独を感じてしまうことも多いかもしれません。

「どう教えたらいいかわからない」「この子に合った支援が知りたい」
そんな風に感じたときは、お気軽に児童福祉の専門家を頼ってください。

私たち株式会社PORTは、お子様一人ひとりの個性に寄り添い、保護者の皆様と共に歩むパートナーでありたいと考えています。 お子様の「得意」を伸ばし、「苦手」を補う方法を一緒に考えていきましょう。

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