2026/05/10 12:00

【療育コラム】お子様の行動を理解するための「情報の集め方」

日々、お子様と向き合う中で、こんな風に感じることはありませんか?
「なぜ、急にパニックになってしまうんだろう?」「さっきまで笑っていたのに、どうして?」
理由がわからず、途方に暮れてしまう夜もありますよね。

こんにちは。私たちは、お子様の発達とご家族の笑顔を支える専門チームです。 お子様の「困った行動」には、実は必ず「理由」「きっかけ」が隠されています。 今回は、応用行動分析(ABA)の視点から、お子様の行動を理解するための「情報の集め方」についてお話しします。

1. 行動の「前」にあるヒントを見つけよう

応用行動分析(ABA)では、行動そのものを見るだけでなく、その行動が起こる直前の状況=「先行条件」をとても大切にします。 パニックやぐずりが起きたとき、その「直前」に何があったのか。それを紐解くことが、解決への第一歩となります。

集めるべき「5つの先行情報」:

  • 時間帯: 朝の準備中? 寝る前? 特定の授業の時間?
  • 発生場所: リビング? 学校の教室? スーパーのレジ横?
  • 一緒にいる人: お父さん? お母さん? 特定の先生や友達?
  • 睡眠状態: 昨夜はよく眠れていた? 疲れが溜まっていない?
  • 周りの言葉かけ: 誰かが何かを指示した? 否定的な言葉があった?

2. 環境が行動を引き起こしているかもしれません

「いつ・どこで」のパターンを知る

お子様の行動を記録してみると、「実は月曜日の10時頃に多い」とか「玄関で靴を履く時に必ず起きる」といったパターンが見えてくることがあります。 それはお子様のわがままではなく、その「時間」や「場所」に、お子様にとってのストレス要因(まぶしさ、音、手順の複雑さなど)が隠れているサインなのです。

「誰といるか」と「睡眠」の重要性

特定の人の前でだけ行動が出る場合、それはその人に対して「甘えたい」というサインかもしれませんし、逆に「緊張」を感じているのかもしれません。 また、睡眠状態は、お子様の感情をコントロールする力に直結します。 「今日は寝不足だから、少し刺激を減らしてあげよう」と、大人が先回りして調整してあげることが、お子様の穏やかな一日を守ることにつながります。

3. 私たちの「言葉かけ」を振り返る

「早くしなさい!」「ダメでしょ!」
余裕がない時、ついそんな言葉を投げかけてしまっていませんか?

特定の言葉かけが、お子様の行動のトリガー(引き金)になっていることもあります。 「特定の言葉」に反応していることが分かれば、伝え方を工夫するだけで、お子様の反応が劇的に変わることがあります。 「先行条件」を整えることは、お子様を叱る回数を減らし、お母さん・お父さんの心の平穏を守ることでもあるのです。

💡 大切なのは「分析」することではなく、「理解しようとする」こと

完璧に記録を取る必要はありません。「あ、今日はこれが嫌だったのかな?」と、ほんの少し意識を向けるだけで十分です。 お子様は、言葉でうまく伝えられない気持ちを「行動」で教えてくれている。私たちはそう考えています。

4. 一人で抱え込まず、一緒に考えませんか?

「記録をつけてみたけれど、どう対応すればいいかわからない」「うちの子の場合はどうなんだろう?」 そんな不安を感じたら、ぜひ私たちを頼ってください。 児童福祉のプロフェッショナルとして、あなたとお子様に寄り添い、共に歩んでいきます。

今の苦しみが、少しずつ「安心」に変わっていく。そのお手伝いをさせてください。

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