2026/06/21 12:00
【療育コラム】大人も子どもも無理をしない「パニック対応の5原則」
「急に泣き叫び始めて、手がつけられない…」
「良かれと思ってかけた言葉が、かえって火に油を注いでしまった…」
日々、お子様と全力で向き合う中で、そんな風に自分を責めてしまったり、途方に暮れてしまったりすることはありませんか?
お子様がパニック状態になると、保護者の皆様もつい焦ってしまいますよね。でも、安心してください。パニックは決して「わがまま」や「しつけの不足」ではありません。それは、お子様の脳が一生懸命に刺激を処理しようとして、溢れ出してしまっているサインなのです。
今回は、教育・福祉の現場でプロが実践している、大人も子どもも無理をしない「パニック対応の5原則」をご紹介します。
1. 【鉄則】すぐには指導しない
お子様が激しい感情の中にいる時、ついつい「何がいけなかったのか」「どうすべきだったか」をその場で教えたくなってしまいます。
脳が興奮状態にある時は、情報の受取口が閉まっているようなもの。まずは「教えること」を一旦お休みして、嵐が過ぎ去るのを待つのが第一歩です。
2. 静かな場所での「クールダウン」
周囲の視線や音、光などが、さらにパニックを悪化させている場合があります。
- まずは大人が深呼吸して落ち着くこと
- 刺激の少ない別室や静かなコーナーへ移動する
- 無理に触れず、お子様の安全を確保しながら見守る
「ここは安心できる場所なんだ」とお子様が感じられる環境を整えることが、パニックを緩める近道になります。
3. 落ち着いてからの「フィードバック」
嵐が去り、お子様の呼吸が整い、表情が和らいだ時。それがようやく「対話」のスタートラインです。
「あの時は何が嫌だったのかな?」「どうしたかったのかな?」と、お子様の気持ちを言葉にするお手伝いをしてあげてください。「そっか、悔しかったんだね」と共感してもらえるだけで、お子様の心は大きく救われます。
4. 信頼を築く「合言葉」を決める
パニックになりそうな予感がした時、またはパニックから抜け出したい時。お子様が大人に助けを求められる「秘密のサイン」を決めておくのも有効です。
「ヘルプカード」を出したり、「赤(もう無理!)」という言葉を決めたり。自分からSOSを出せたという経験は、お子様の自己肯定感を高め、将来的な自己コントロール能力へとつながります。
5. 未来を守る「事前防止策」
パニックが起きた後には必ず原因があります。
- 予定の変更を事前に伝えていたか?
- 苦手な音や場所を避けられる工夫はあったか?
- お腹が空いていたり、寝不足ではなかったか?
これらを振り返り、可能な限りの策を打っておくこと。それは「予防」であると同時に、お子様が「自分らしく過ごせる環境をデザインすること」でもあります。
一人で抱え込みすぎてはいませんか?
児童福祉の支援は、保護者の皆様の「心の余裕」を守るためにあります。大人の笑顔が、巡り巡ってお子様の安心を守ることになるのです。
私たち株式会社PORTは、お子様一人ひとりの特性に寄り添い、保護者の皆様の「伴走者」でありたいと考えています。長野県内の各拠点にて、専門スタッフがお話を伺います。

