2026/07/05 12:00

【療育コラム】乳幼児期の「言語力」を育む魔法の関わり

乳幼児期の「言語力」を育む魔法の関わり:マザリーズの力

「うちの子、なかなか言葉が出ないけれど大丈夫かな?」 「どうやって話しかければ、もっと伝わるんだろう?」

毎日、お子さまと向き合う中で、そんな風に感じることはありませんか?一生懸命に話しかけても、反応が薄いと孤独を感じてしまうこともありますよね。でも、安心してください。言葉の成長を促す「ちょっとしたコツ」があるんです。

児童福祉の現場では、お子さまの言語発達を促すコミュニケーション技法として「マザリーズ」が注目されています。今回は、今日からすぐに実践できる、親子の絆を深める「話し方」のポイントについて、プロの視点から詳しくお伝えします。

1. 「マザリーズ」とは?お子さまに届く魔法の言葉

マザリーズ(Motherese)とは、大人が子どもに対して、その子の発達レベルに合わせて行う「わかりやすい話しかけ方」のこと。心理学や言語学では「対乳児音声(IDS)」とも呼ばれます。

決して難しいことではありません。私たちが赤ちゃんを見たとき、自然と声が高くなったり、ゆっくり話したりしますよね。あの、「あたたかく、包み込むような話し方」そのものが、お子さまの言語力を伸ばす最高のプレゼントになるのです。

2. 言語力をグンと伸ばす「4つの基本ステップ」

具体的にどのように関わればよいのでしょうか?画像のポイントに沿って、専門的な知見を交えて解説します。

① 擬音語(オノマトペ)を豊富に使ってみよう

「車が来たよ」と言うよりも、「ブーブーが来たね!」。あるいは「ご飯を食べよう」を「モグモグしようね」。こうした擬音語は、音の響きが特徴的で、お子さまの未発達な耳でも聞き取りやすく、脳に届きやすいと言われています。

  • ポイント: 物事の動きや状態を、音で楽しく表現してみましょう。

② 「大きめの抑揚」で気持ちを伝える

マザリーズの大きな特徴は、音の高さの幅を広げることです。少し高めのトーンで、「すごーい!」「おいしいねぇ~」と抑揚をしっかりつけることで、お子さまは「お母さん、お父さんが何か楽しいことを言っているぞ!」と注目しやすくなります。

お子さまがパッとこちらを見たとき、あなたならどんな表情で返しますか?

言葉の内容以上に、その「音の楽しさ」や「表情の豊かさ」がお子さまの安心感につながり、もっと話したい!という意欲を育てます。

③ お子さまが「言ったこと」を模倣(まね)する

お子さまが「あー」「うー」と言ったら、そのまま「あーだね」「うーだね」と返してあげてください。これを「模倣(ミラーリング)」と呼びます。自分の出した音が相手に伝わった!という喜びは、コミュニケーションの原体験となります。

④ 「目の前のこと」を実況中継する

今見えている風景や、起こっている現象について話してみましょう。「ワンワンがいるね」「お花が赤いね」といった、今この瞬間の共有が、言葉と意味を結びつける重要なプロセスです。

3. ひとりで悩まず、伴走させてください

子育ては、教科書通りにはいかないことばかりです。「マザリーズが大切」とわかっていても、疲れているときは抑揚をつける余裕さえないかもしれません。そんなときは、無理をしないでくださいね。

私たち株式会社PORTは、児童福祉のプロフェッショナルとして、長野県にお住まいの保護者の方々の心に寄り添い、お子さまの成長を共に喜ぶ存在でありたいと考えています。言葉の発達だけでなく、日々のちょっとした不安や相談など、いつでもお気軽にお聞かせください。

子育ては一人でするものではありません。地域の支援や専門の相談員を頼ることは、お子さまにとってより良い環境を作るための「前向きな一歩」です。

お子さまの発達や関わり方について相談してみませんか?

些細なことでも構いません。専門スタッフが親身にお話を伺います。

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