2026/08/16 12:00
【療育コラム】乳幼児の運動発達の目安
はじめての「できた!」を支えるために。乳幼児の運動発達の目安と、保護者の心に寄り添う支援
「周りの子と比べて、うちの子は少しゆっくりかも……」
「次にどんな成長が見られるのか、楽しみだけど少し不安……」
初めての子育ても、何人目かの子育ても、子どもの発達に関する悩みは尽きないものです。特に「運動発達」は目に見えやすいため、つい育児書やSNSの情報と比較してしまい、焦りを感じてしまうこともあるかもしれません。
私たち児童福祉の専門家は、そんなお父様・お母様の不安な気持ちに寄り添い、一緒に成長を喜び合いたいと考えています。今回は、教育・福祉のプロが伝える「乳幼児の運動発達の目安」を分かりやすく解説します。
1. 成長の階段:寝返りからひとり歩きまで
赤ちゃんの成長は、一歩ずつ、しかし確実なステップを踏んでいます。ここでは、主な発達の目安をご紹介します。
◆ 寝返り(6〜7か月頃)
仰向けの姿勢から、自分の力でうつぶせになれるようになります。世界が広がる第一歩です。
◆ ひとりすわり(9〜10か月頃)
大人の支えがなくても、1分以上座っていられるようになります。両手が自由に使えるようになり、おもちゃ遊びがさらに楽しくなる時期ですね。
◆ はいはい(9〜10か月頃)
自分の意志で行きたい場所へ「はって移動」できるようになります。好奇心のままに動き回る姿に、成長を感じる保護者の方も多いでしょう。
◆ つかまり立ち(11〜12か月頃)
家具や壁をつかんで、自分の足で立ち上がります。目線の高さが変わり、お子様自身の自信にもつながる瞬間です。
◆ ひとり歩き(1年3〜4か月頃)
自分の力で立ち、2〜3歩歩き始めます。歩き出した瞬間の感動は、一生の宝物になります。
ここで紹介した月齢は、あくまで一般的な「目安」です。発達には、その子自身のペースがあります。「はいはい」をあまりせずに立ち上がる子もいれば、のんびりと座って遊ぶのが好きな子もいます。大切なのは「時期」よりも「順序」と「意欲」です。
2. 「うちの子のペース」を大切にするということ
毎日お子様のそばにいるからこそ、小さな変化に気づけるのは保護者様だけの特権です。しかし、その距離の近さが時に「心配」を大きくしてしまうこともあります。
「今の環境で、この子の発達を促せているかな?」
そんなときは、一人で抱え込まずに私たち相談員を頼ってください。児童福祉の現場では、単に発達の遅れを指摘するのではなく、「今、その子が何をしようとしているか」を読み解き、家庭でできる遊びや環境づくりのサポートを提案しています。
3. 孤独を感じない子育てのために:地域とつながる支援
子育ては「孤育て」であってはいけません。特に発達に関する不安は、誰かに話すだけでも心が軽くなることがあります。
- 個別相談: 専門の相談員がお子様の様子を詳しく伺います。
- 遊びの場の提供: 他のお子様や保護者と交流できる場があります。
- 専門的療育: 必要に応じて、一人ひとりに合わせた発達支援を行います。
「こんな小さなことを相談してもいいのかな?」と思うようなことでも構いません。お子様の「できた!」を一緒に喜び、困ったときには一緒に考える「伴走者」として、私たちはここにいます。

