2026/09/06 12:00

【療育コラム】なぜ、子どもの「姿勢」は崩れてしまうの?

「何度注意しても、気づくと背中が丸まっている…」
「食事中、椅子にじっと座っていられなくて、ぐにゃっとしてしまう」

日々、お子様と向き合う中で、こんな風に感じることはありませんか?「やる気がないのかな?」「体幹が弱いのかな?」と、一人で不安を抱えていらっしゃる保護者様は少なくありません。

なぜ、子どもの「姿勢」は崩れてしまうの?

「ちゃんと座りなさい!」と声をかけても、数分後にはまた元通り。実はこれ、お子様の「努力不足」や「態度の問題」ではないことが多いのです。児童福祉の視点から見ると、そこには「感覚統合」や「筋緊張のコントロール」といった、発達上の理由が隠れていることがあります。

自分の体を支える力(固有受容感覚)が未発達だったり、脳が「まっすぐ」を維持するための指令を出すのに通常以上のエネルギーを必要としていたりする場合、お子様は無意識に楽な姿勢をとろうとします。まずは、「頑張って座ろうとしているけれど、難しい状態なんだね」と、その背景を理解してあげることが第一歩です。

大切なのは、無理に矯正することではなく、遊びや環境を通して「自然と姿勢を保持したくなる」状態を作ってあげることです。

遊びながら「姿勢を保つ力」を育む4つの方法

無理な筋トレをする必要はありません。日常の中に「揺れる」「跳ねる」「滑る」といった刺激を取り入れることで、脳と体は楽しみながら繋がっていきます。

1. トランポリンで感覚を養う

トランポリンは姿勢作りに極めて有効な運動です。まっすぐ跳ぼうとする際、脳は瞬時に姿勢を調整する指令を全身に送ります。この「跳ねる」刺激が、姿勢を支える筋肉を活性化させてくれます。ご家庭や園に一つあると、楽しみながら体幹を養うことができます。

2. バランスボール・クッションの活用

「じっと座る」のが苦手な子には、あえて「不安定に座る」環境が有効な場合があります。バランスボールやバランスクッションを使うと、微細な揺れを調整するために体が自然とバランスを取ろうとします。座りながらにして、体幹を鍛えることができるのです。

3. 滑り台でダイナミックに動く

公園の滑り台も立派な訓練器具になります。高いところへ登り、斜面を滑り降りる際の姿勢保持は、お子様にとって大きな刺激となります。様々な公園施設で、体全体をダイナミックに動かす経験を豊富に積みましょう。

4. 「隙のない活動」で没入する

「何もすることがない時間」は、最も姿勢が崩れやすい瞬間です。授業などで活動に切れ目がないよう「隙」をなくし、お子様が活動に巻き込まれていく工夫をすることで、集中力と共に良い姿勢を維持しやすくなります。

「他の子と比べてしまって、焦ってしまう…」
そんな時こそ、私たちのような専門家を頼ってください。姿勢の問題は、適切な支援と環境調整で、少しずつ改善していくことができます。

児童福祉のプロとして、ご家族に伴走します

姿勢が崩れがちな子への対応は、一人ひとりの特性によって異なります。私たちは、お子様が「無理なく、楽しく、自分らしく」過ごせるよう、教育・福祉のプロフェッショナルとして具体的なアドバイスを行っています。

もし、日々の生活の中で「どう関わればいいの?」と迷うことがあれば、お気軽にご相談ください。あなたは一人ではありません。お子様の成長を、一緒に見守っていきましょう。

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