2026/09/20 12:00

【療育コラム】「予定の変更」が苦手なお子様へ

「予定の変更」が苦手なお子様へ。パニックを防ぎ、安心を届ける4つのサポート

日々、お子様と向き合う中で、こんな風に感じることはありませんか?
  • 「急な予定変更を伝えた途端、パニックになってしまう…」
  • 「良かれと思って提案した新しい遊びを、頑なに拒否されて悲しくなった」
  • 「行事の時期になると、いつも以上にソワソワして落ち着きがなくなる」
お父様、お母様、毎日本当にお疲れ様です。お子様のこだわりや変化への不安に寄り添うことは、時に大きなエネルギーを必要としますよね。

発達に特性のあるお子様や、場所・時間の変化に敏感なお子様にとって、「見通しが持てないこと」は、霧の中を歩かされているような強い不安を伴います。大人は「ちょっとしたこと」と思える変更でも、彼らにとっては世界のルールが突然書き換わってしまうほどの衝撃かもしれません。

今回は、児童福祉の現場で実践されている、お子様の「安心」を守るための具体的な対応についてご紹介します。

1. 「思いつき」はNG!事前の予告が安心の鍵

「あ、あそこにも寄っていこうかな?」という大人のちょっとした思いつき。実は、これが最もお子様を混乱させる原因の一つです。特に運動会や発表会などの行事の時期は、日常のルーティンが崩れやすいため、お子様の緊張感はピークに達しています。

ポイント:可能な限り早く、具体的に伝える。
「場所」や「時間」の変化をあらかじめ共有しておくことで、お子様は心の準備を整えることができます。

2. 「言葉」を「見える化」して不安を解消する

「後で行くからね」という言葉。実は「後で」という抽象的な時間の概念は、理解が難しい場合があります。口頭だけの指示は、右から左へと流れてしまい、お子様の記憶に残りにくいこともあります。

視覚支援の活用例

  • スケジュール表: 一日の流れをホワイトボードやカードに書く。
  • タイマーの使用: 「あと5分」を視覚的にわかるタイマーで示す。
  • 黒板やメモ: 変更点があったら、その場で文字や絵にして書き換える。

目で見て確認できるもの(視覚情報)があると、お子様は「あ、次はこれをすればいいんだ」と自分自身で納得し、安心感を得ることができます。

「伝えたはずなのに伝わっていない」と感じることはありませんか?
それはお子様の理解力の問題ではなく、単に「情報の形(耳からか、目からか)」が合っていないだけかもしれません。

3. 変更後の「具体的な行動」までセットで教える

予定が変わったとき、お子様がパニックになるのは「何をすればいいかわからないから」です。単に「今日は公園に行きません」と伝えるだけでは、お子様の思考は停止してしまいます。

「公園の代わりに、お家でこのパズルをしよう」というように、次のアクションをセットで伝えてあげてください。代わりの行動が明確になることで、お子様はスムーズに気持ちを切り替える準備ができます。

4. 「参加しない」という選択肢を大切にする

どうしても気持ちが追いつかないとき、無理に参加させることは、お子様にとって「変化=怖いもの」という記憶を強めてしまう可能性があります。児童福祉の視点では、「参加しないという選択」も立派な意思表示として尊重します。

「今日は見学でもいいよ」「嫌だったら途中で帰っても大丈夫」という逃げ道を作っておくことで、結果としてお子様が自分から一歩踏み出せるケースも少なくありません。

保護者の皆様へ。完璧を目指さなくて大丈夫です。
お子様が安心して過ごせる環境づくりは、同時に保護者様の心の余裕にも繋がります。

まとめ:一人で抱え込まないでください

予定の変更が苦手なお子様への対応は、一朝一夕にはいかないものです。今日うまくいっても、明日はうまくいかない。そんな日があっても当たり前です。

私たちは、そんな日々奮闘されている保護者様の「伴走者」でありたいと考えています。特別支援教育や福祉の知見は、お子様の可能性を広げるだけでなく、ご家族の笑顔を守るための道具です。どんなに小さな悩みでも、ぜひ私たちに聞かせてください。

お子様の発達や日々の関わりについて、専門スタッフが丁寧にお答えします。

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