2024/12/04 08:30
「勉強なんてできなくていい」って本当?
「別に勉強できなくても、生きていける」
「将来使わないんだから、勉強なんてしなくていい」
こんな風潮が広がってきています。
今回は、「勉強」について改めて考えてみたいと思います。
勉強って大切?大切じゃない?
インターネット等の広がりにより、「勉強はそんなに重要なものではない」という風潮が広がってきていますよね。学校という空間が今の子どもたちに合っていると言えるのかどうか、学校そのものを問い直す時代になってきています。
あなたは勉強は大切だと思いますか?どう思いますか?
学校にいると「他者に暴力を振るってしまうお子さま」「勝手に物を盗ってしまうお子さま」「自傷行為を行ってしまうお子さま」など、様々なお子さまと出逢います。
子ども自身がどうしたらいいのかわからないもどかしい気持ちを、別の行為で表出してしまうことがあります。
そんなお子さまに見られる特徴があります。
それが「学力不振」です。だいたい7~8割程度という感覚です。
なぜ学力不振?
よく考えてみて下さい。非行等の裏側には、自分への自信が低い・自己肯定感が低い・自己評価が低いことがあげられます。
「どうせ自分なんて…」「何やっても上手くいかない…」
そんな思いが子どもの行動を変えていきます。
学校の勉強についていけないと、毎日長時間にわたって「自分なんてだめだ」という思いを募らせることになります。これが毎日、毎年にわたって続くとどうでしょうか。
自信を持って前向きに過ごす気持ちがなくなる気持ちもわかるのではないでしょうか。
単に勉強ができないだけであって、楽しく明るく生活しているお子さまももちろんいますが、「勉強なんてしなくてもいい」と簡単に放置しておくのはリスクが高いかもしれません。
勉強に追いつけなくなったらどうする?
学力不振に悩む人々にとって、一般的な学習アプローチが思ったほど効果的でないことをご存知でしょうか。
従来の学習方法だけでは、学力不振を克服するのは難しいかもしれません。 学力不振の背後には、個々の学習スタイルや環境が影響しています。
たとえば、一般的な学校の授業スタイルが合わないだけでなく、個々の能力や興味に合ったアプローチが必要です。このため、単に従来の方法で継続的に学習するだけでは、本当の学力向上が望めないのです。
学力不振のお子さまには、自身の学習スタイルや興味に合わせた学習法を見つけることが重要です。例えば、オンラインコースや量の調整・ICT機器を活用することで、自分のペースで学ぶことができます。学習に対するモチベーションを維持し、成果を実感するために、新しい方法を探求してみてください。
個別にお子様にはどのような学習スタイルが適していると言えるのか。
これはぜひ私達専門家のアドバイスを受けてもらえればと思います。
2024/11/27 08:00
療育手帳って何?
「療育手帳が必要って聞くけど、それ何?」
「療育手帳があると何ができるの?」
「どうやったら療育手帳を交付してもらえるの?」
と声をもらうことがあります。
今回の記事では、療育手帳についてご紹介します!
(参照:「療育手帳制度について」「療育手帳制度の概要」厚生労働省)
療育手帳って何?
療育手帳とは、知的な障害がある者に対して一貫した指導や相談を行い、援助を受けやすくするための手帳です。
知的な凸凹を持つ方がよりよい福祉を受けられるようにするために必要なものです。
各自治体により呼び方が違っていたり、受けられるサービスが異なっていたりします。
療育手帳には以下のことが記載されています。
- 知的障害者の氏名、住所、生年月日、性別
- 障害の程度
- 保護者の氏名、住所及び知的障害者との続柄
- 指導、相談等の記録
療育手帳の交付対象者は?
児童相談所及び知的障害者更生相談所において知的障害であると特定された者に対して交付されます。
まずはお住まいの施設にご相談ください。
障害の程度はどうやって分かれてる?
大きく、重度(A)とそれ以外(B)に分かれます。
重度(A)の基準
①知能指数が概ね35以下であって、次のいずれかに該当する者
・食事、着脱衣、排便及び洗面等日常生活の介助を必要とする。
・異食、興奮などの問題行動を有する。
②知能指数が概ね50以下であって、盲、ろうあ、肢体不自由等を有する者
それ以外(B)の基準
重度(A)のもの以外が(B)になります。
また、自治体によっては「A1、A2、B1、B2」「A、B1、B2」などと細分化されている場合もあります。
療育手帳を取得するメリットは?
(参照「障害児福祉手当について」「特別児童扶養手当について」厚生労働省)
障害児福祉手当
精神又は身体に重度の障害を有するため、日常生活において常時の介護を必要とする状態にある在宅の20歳未満の者が対象となります。
支給額(月額):15,220円
所得制限があります。
特別児童扶養手当
20歳未満の障害児を養育する保護者が対象となります。障害の程度に応じて1級または2級として認定されます。
支給額(月額): 1級53,700円 2級35,760円
所得制限があります。
各種割引・控除・減免
所得税や住民税などの控除。公営住宅への優先入居。公共料金・交通機関の割引などが受けられます。詳しくは各自治体にお問い合わせください。
療育手帳を申請する流れは?
①申請に必要な書類を揃える
どんな資料が必要になるのかは各自治体によって異なります。お問い合わせいただき、ますは書類を揃えます。
全ての書類を揃えるまでに結構時間がかかります。お早めにご準備を始めていただくことをおすすめします。
②自治体の窓口に申請する
お住まいの自治体の障害福祉窓口に必要書類を持って申請します。
③判定・交付
自治体による判定を受け、その結果を基に総合判定が行われます。該当すると認められた場合、2か月程度で療育手帳が交付されます。
数年に一度、療育手帳の更新手続きを行う必要があります。
2024/11/25 19:46
児童発達支援とは?
児童発達支援(以下、児発)とは、障害のある「未就学」のお子さまを対象とした支援のことを指します。
将来的な自立を目指した日常生活を送るスキルの獲得や、周りと上手に関わることが出来るように社会性のスキルの獲得を支援します。
早い段階でこのような療育を行うことにより、大人になった際の困り感を軽減することができるとされています。
各地域にある「児童発達支援事業所」や「児童発達支援センター」で支援を受けることができます。また、放課後等デイサービスを行っている事業所が児童発達支援を併設していることもあります。
誰でも受けることができるの?
誰でも受けることはできません。「未就学」の障害のあるお子様が対象になります。
①体に障害のあるお子さま
②知的障害のあるお子さま
③発達障害を含む精神に障害のあるお子さま
等が対象になります。自治体の判断で上記にあてはまらないお子さまも利用できる可能性がありますので、窓口にご相談ください。
児童発達支援って何するの?

お子さま本人に対する支援として、
①「健康・生活」心身の健康や生活についての支援
②「運動・感覚」運動や感覚を育てる支援
③「認知・行動」認知面や行動のスキルに関する支援
④「言語・コミュニケーション」言語面やコミュニケーションスキルの支援
⑤「人間関係・関係性」人や周りとの関わりへの支援
以上の5つがあります。様々なスキルを獲得し、自分でできることを増やしながら、上手く周りと関わりを持てるように支援していきます。
また、本人への支援以外にもご家族の方へのサポートも行います。
・子育てを行っていく上でのお悩み解決のサポート
・ペアレントトレーニングの実施
・医療機関、教育機関等の外部機関との連携
なども行います。
放課後等デイサービスとは違うの?
児発と放デイの違いについてです。
年齢による指導の違いはありますが、行われる指導・療育の指針や中身に大きな違いはありません。
違いは対象年齢です。
<対象年齢>
・児発 →0~6歳までの未就学児
・放デイ→6~18歳までの就学児(20歳までの場合もある)
となっています。
「利用料金」や「利用までの流れ」は基本的に、放デイと同じになります。
2024/11/24 12:01